ECO-Okinawa の考えるエコツーリズムの推進

Ⅰ. エコツーリズムの展開は地域主体で

沖縄県エコツーリズム推進計画にて、地域とは「沖縄県というくくりよりも小さい、エコツアーの現場も含めた人が集う単位をおらわす。おおよそ市町村単位を意図するが、時に字・集落単位であったり、いくつかの市町村のくくりとして使用する場合もある。」と定義されています。
エコツーリズムの推進には、この地域の主体的な活動が最も重要と考えています。 それはなぜか・・・

・環境を大事にする行動は、日常的に手入れをしたり、清掃をしたりする直接的な行動が重要であり、これはその環境の近くに居る人にしかできない。 →クリーンアップ活動・フィールド修復・外来種対策・オニヒトデ対策等

・環境は、近接する地域の生活活動に最も影響をうける。その地域活動が、環境に配慮されたものとなることが重要であり、そういう活動や生活スタイルをとる必要に地域が気づくことが、環境保全への近道である。

この背景は、地域の環境は、地域が守る。地域の環境は地域でしか守れない。
というコンセプトにつながります。

これらの活動が積極的におこなわれるようにするためには、環境を大事にする行動が、経済的メリットにつながるという仕組みが必要です。エコツーリズムは、地域にダイレクトな経済的メリットをもたらす仕組みであることが必要なのです。

Ⅱ. 地域ルールの策定・啓発は環境教育だ!

エコツーリズムの展開の原点は地域ルールにあります。地域の環境を地域にて守るため、その地域に生活する人たちで何をおこなうのか、どういう活用をするのかを理解共有し、約束して、ともに行動することが重要です。
そしてそれを、誰もがわかるように明文化しましょう。
地域外から来る人たち、観光で来られるお客様や、プログラムを実施するために訪れる事業者にも理解してもらい、同じレベルで保全につとめてもらうためにルールを発信しましょう。

地域の皆さんが自分たちでおこなっている地域活動を、その地域を活用したい人たちすべてに知ってもらい、ともに汗を流してもらうことが必要なのです。
これは、その地域フィールドを利用するための義務だと考えます。
地域活動にかかっている、時間や資金、人的労力を等分に負担してもらう必要があるのです。
このルール策定や、理解啓発のための発信が環境教育・地域教育そのものではないでしょうか。なぜ環境を大事にすることが必要なのかを理解し、そのため自分たちがどうするのかを考える、そんな機会になるでしょう。
いろいろな地域でのこの活動の積み重ねが、県全体の自然・文化・歴史の保全と持続可能な活用、エコツーリズムの展開につながります。

地域ルールづくりにあたっては、以下の2つのポイントに、具体的にふれることが大切です。これは後述する地域認定制度にもつながってくるものです。

◆環境を保全するためにはどういうことをするのか
◆地域づくりにつなげるためにはどういうことをするのか

Ⅲ. 沖縄県エコツーリズムガイドラインを参考に

地域ルールをつくるにあたって、沖縄県で作成されたエコツーリズムガイドライン2004 を参考にどうぞ。

沖縄を訪れるみなさまへ

  • 1. 土地の人々の言葉に耳を傾けましょう。
  • 2. おじゃまする気持ちで、訪れる場所のルールを理解しましょう。
  • 3. 沖縄の生態系や生活文化に負荷を与える行動は避けましょう。
  • 4. ゆったりとしたスケジュールを考えましょう。
  • 5. それぞれの地域特産のものを味わいましょう。
  • 6. 資源の節約を心がけましょう。
  • 7. ごみを少なくすることを心がけ、ごみを出した時は持ち帰りましょう。
  • 8. 環境に配慮している事業者を選びましょう。
  • 9. 沖縄県の環境保全に関するルールを守りましょう。

訪問客を迎え入れる地域のみなさまへ

  • 1. 地域の自然環境を大切にしましょう。
  • 2. 地域の自然環境の保全に配慮しましょう。
  • 3. ごみのない地域づくりをしましょう。
  • 4. 地球環境の保全を意識しましょう。
  • 5. 魅力ある地域づくりを意識しましょう。

観光に関連する事業を営むみなさまへ

参加型体験観光事業(エコツアー・マリンレジャー・ダイビング・観光施設・観光周遊など)を営むみなさまへ

  • 1. 自然環境へ配慮された事業運営を行いましょう。
  • 2. 地域とつながりのある事業運営を行いましょう。
  • 3. ルールに基づいた事業運営を行いましょう。

宿泊業および飲食店・土産品販売を営むみなさまへ

  • 1. 環境に配慮した上で、お客様への適切な快適性を提供しましょう。
  • 2. 環境に配慮した地域づくりに貢献しましょう。
  • 3. 活力ある地域づくりに貢献しましょう。

このガイドラインには、沖縄に来られるお客様にも、それを迎え入れる沖縄のみなさんにも、沖縄の自然や文化を大事にするために守っていただきたいルール、エコツーリズムを推進するために配慮する約束事が記載されています。
このガイドラインを参考に、地域を大事にする、オリジナリティのある地域ルールを作成してみませんか。
地域ルール作りが、地域エコツーリズム推進の一歩目の活動です。

Ⅳ. 地域ルールを地域認定制度へ

簡単に言えば、「地域ルールを守って実施されるプログラム・事業かどうかをチェックして認定しましょう」ということです。
持続可能な活用とはどういったものでしょうか?観光における活用とは、たとえばプログラム運営であり、事業運営です。これらが持続可能なものかどうか、環境消耗的なものでないかを識別して、地域の自然・文化・歴史の保全につなげましょう。
この識別基準を、地域主体で持つ必要があります。そして、地域内でおこなわれているすべてのプログラムや事業運営に、この基準を当てはめていく啓発活動をおこなう必要があるのです。
沖縄県におけるエコツーリズムの定義に照らし合わせ、地域ルールにもとづいて、以下のような内容とすることが望まれます。

  • ◆環境に配慮したプログラムであることをチェックする。
  • ◆地域に調和したプログラムであることをチェックする。
  • ◆安全で、楽しく、そして地域学習や環境学習要素が盛り込まれたプログラムであることをチェックする。

既存のプログラムを持続可能な内容に変え、また持続可能なプログラムを新しく開発していきましょう。

◆地域認定制度をつくるにあたり・・・

制度は地域で主体的に考え、策定いただければよいのですが、これまで沖縄県で検討した経緯から要点をお伝えします。

①まずはプログラムをチェックする基準をつくりましょう

個人や企業、いろいろな事業体がありますが、しかし地域ではプログラムが実施されます。このプログラムのあり方によって地域の環境への影響が左右されます。プログラム自体を見極められる仕組みをつくることが良いのではないでしょうか。

②チェックする項目には、事前準備や背景を盛り込みましょう

プログラムをおこなうにあたって活用するフィールドのことをどれぐらい勉強しているか、フィールドの保全対策などに関わっているか、フィールドをとりまく地域とのやりとりがどれぐらいおこなわれているかなどを確認することが重要です。

③地域内外事業者関係なく、すべてのプログラムに適用

そのフィールドでおこなわれるプログラム全てに適用させましょう。地域内の事業者だから別枠でというのは、環境のことを考えると良くないのはお分かりいただけますよね。地域内外での公平さも保てない。客観的な立場にたって、環境に立脚した制度をつくることが必要です。

Ⅴ. エコツーリズム推進法と結びつけよう

平成19年6月20日、国会にてエコツーリズム推進法が成立しました(平成20年4月1日施行)。この法律の内容は、市町村が事業者、NPO、専門家、土地所有者、関係行政機関などによってエコツーリズムを推進する協議会を組織することができ、その協議会にて策定する地域でのエコツーリズム推進構想を国が認定するというものです。
その構想の中には、保護を図るべき資源を指定して、それを保護するためのルールを盛り込むことができます。罰則の適用も可能です。
地域ルール及び地域認定制度を地域でつくるエコツーリズム推進構想に組み入れ、エコツーリズム推進法に支えられた仕組みとして公的に運用することで、環境保全と活用の調和のとれた地域社会づくりを力強く進めていくことができるでしょう。

Ⅵ. 地域のエコツーリズム推進者との連携を

ECO-Okinawa には以下の関係機関、事業者および行政機関が、会員や支援機関として関わっていただいています。

  • NPO法人国頭ツーリズム協会
  • NPO法人沖縄県ダイビング安全対策協議会
  • NPO法人西表島エコツーリズム協会
  • 恩納村エコツーリズム研究会
  • 石垣島沿岸レジャー安全協議会
  • NPO法人東村観光推進協議会
  • NPO法人おおぎみまるごとツーリズム協会
  • 今帰仁グスクを学ぶ会
  • NPO法人雄飛ツーリズムネットワーク
  • 財団法人名護市観光協会
  • 社団法人那覇市観光協会 事業課
  • 沖縄県カヤックガイド協会
  • 座間味村ホエールウォッチング協会
  • 座間味村エコツーリズム推進協議会
  • 渡嘉敷村エコツーリズム推進協議会
  • 沖縄県ユネスコ協会
  • (財)WWF Japan サンゴ礁保護研究センター しらほサンゴ村
  • 沖縄県観光政策課
  • 沖縄県観光振興課
  • 沖縄県自然保護課
  • 環境省那覇自然環境事務所
  • 林野庁西表森林環境保全ふれあいセンター

このほか市町村や体験プログラムを実施する事業者、旅行関係企業などに参画いただいています。 各地域で活動されるこれらの身近な方々と連携をとり、ルールづくりや認定制度づくりなどを含めた地域エコツーリズム推進構想の策定を通して、地域主体の持続可能な観光地域づくりをすすめていきましょう。

ページトップへ
うるまの窓UrumaDo!
ECO-Okinawa募金
地域活動事例
NPO法人沖縄エコツーリズム推進協議会
〒902-0072
沖縄県那覇市真地329-1
ウェル・カルチャースクール内
tel 080-2727-1386
fax 098-955-7062
info@ecotourism-okinawa.jp

※事務所に常駐していませんので、電話連絡をいただきましても留守番電話対応となる場合が多くなります。ご連絡はメールにてお願いします。

リーフレット
ECOな島をめざして

ECOな島をめざしてリーフレット