おおぎみ・まるごとツーリズムへの取り組み
NPO法人おおぎみまるごとツーリズム協会
大宜味村(おおぎみそん)は、「長寿の里」「芭蕉布の里」「シークヮーサーの里」「ぶながやの里」をキーワードに、村おこしを進めています。具体的にここ数年は、「健康保養と環境保全型観光の実践を促進する持続可能な観光地づくり・大宜味型体験滞在・交流プログラムの構築」をテーマとした事業に取り組んでまいりました。簡単ですが、その紹介をいたします。
1)活動開始時期・活動経緯・組織体制
平成20年4月に、大宜味村の施策として観光の振興が掲示されました。これを背景に、行政と地域が協働して、平成20年8月にはおおぎみ・まるごとツーリズム地域協議会を設立、観光受入窓口業務や観光プログラムの企画・試行プログラム等に取り組みはじめました。平成22年7月にNPO法人おおぎみ・まるごとツーリズム協会を設立し、平成23年3月に「食と地域の交流促進集落活性化対策事業」を活用して、より一層の地域活性化に寄与すべく当地域協議会を設立しました。
2)基本理念
平成21年度に、大宜味村として、エコツーリズム推進法に基づいたエコツーリズム推進全体構想を作成しました。その中にエコツーリズム、グリーンツーリズム、ブルーツーリズム、ヘルスツーリズムなどを位置づけ、それぞれの分野で関係する必要な施策を推進することとしています。エコツーリズムを、村ツーリズム推進の基盤としているとお考えください。
施策の推進にあたっては、大宜味村独自の山・川・海のトライアングル観光を展開することをイメージしています。観光産業が、大宜味村の産業全体の牽引となって、新たな関連産業の創出やそれに伴う企業の新設などにつながり、そのことにより若年層の定住が促進され、過疎対策に大きく寄与するところまでに結びつけようとしています。
3)活動状況
平成23年度のNPO法人おおぎみまるごとツーリズム協会は、主幹事業の民泊体験に村のキーワードを照らし合わせました。いぎみ(大宜味)民泊4つのキーワード「長寿の里を学ぶ」「シークヮーサーの里を学ぶ」「芭蕉布の里を学ぶ」「ぶながやの里を学ぶ」を掲げて、民泊で大きな成果を上げ業績を伸ばすことができました。
”歩く”をコンセプトとしたプログラム開発を図りました。ノルディックウォーキング・石灰岩山トレッキング・ター滝トレッキングなどがこれにあたります。それに合わせて、大保ダム周辺の環境を活かした自然観察会や星空観察会などをおこないました。大宜味村の自然を満喫できる素晴らしい体験プログラムたちが人気をあつめました 。
これのみならず、シーカヤックー体験・工芸・陶芸体験・エイサー演舞体験・海ぶどうの収穫、植付けなどの体験プログラムを用意しました。また、大宜味の元気なおじぃおばぁと長寿食を囲みながらの交流会などをおこなうような企画し、心身ともに大宜味村をまるごと体験できるツーリズム活動を展開しています。

人気のター滝トレッキング 体験内容豊富な民泊プログラム

楽しくノルディックウォーキング
4)24年度の活動展開
大保ダム周辺の自然環境を活かした、様々なプログラムの展開を企画しています。そのひとつとして、ダム湖面を利用した“湖面カヌー体験”プログラムがスタートする予定となっており、大宜味村の自然を堪能できる魅力あるプログラムになる事、間違いなしです!
また、大宜味村の食材を活用した“ぶながや弁当”等の特産品の商品開発・販路拡大にも一層注力し、一過性のものに終わらせず、長いスタンスで○○と言えば大宜味村!とイメージしてもらえるようにしていきたいと考えています。これがもっとも大事なことだと思っています。
当協会の主幹事業になっている農家民泊体験プログラムも、従来の生徒受入れだけではなく、一般のお客様の受入れにも応対していきたいと思っています。

話題の“ぶながや弁当” 大保ダム周辺の自然を利用 した様々な体験プログラム